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口臭

口臭は、多くの人に自覚症状があり、人と接する時に気を付けています。口臭は、口内に原因がある場合と体内に原因がある場合と大きく2つに分けられます。
起床時に口内細菌が増殖して一時的に強く臭う場合や、唾液の分泌が少なく口内が乾燥している場合、臭いの強い食べ物の消化の際に発生する場合は、歯磨きやマウスウォッシュ、ガムを噛んで唾液の分泌を促すことで解消できますが、虫歯や歯周病など口内疾患がある場合には、歯科で適切な治療を行うことが重要です。治療後も、定期的に口内の掃除を行ったり、正しい歯磨き指導を受けることで予防できます。

一見、口臭には関係のなさそうな内臓疾患は、胃や腸などで食べたものを上手く消化できず、発酵してガスや臭い物質となり、その臭いが血液中に吸収されて肺から息とともに排出されるため、臭いの特徴から原因である疾患を特定し、内科などで治療を受けることが大切です。
放置して症状が悪化するにつれ、臭いもきつくなり、悪臭となってしまうので、早めの治療をおすすめします。

口臭の種類

口臭の種類には、様々なものがあります。ここでは生理的口臭、病的口臭、外因的口臭について解説しています。

生理的口臭

起床時や空腹時、または緊張して口腔内が乾燥しているときなど、口内の唾液の分泌量が少なくなることによって、臭いが発生してしまうのが生理的口臭です。唾液には抗菌作用があり、口臭を防ぐ大きな役割を果たすものでもあるため、口呼吸が習慣になっている人や、強いストレスなどで分泌量が減ってしまうと臭いがきつくなってしまいます。

唾液は心身ともにリラックスしているときに出やすくなるものなので、最もリラックスできる睡眠時の口呼吸を鼻呼吸に改善することも大切ですが、どうしても口内が乾燥してしまう場合にはガムを噛んで唾液に分泌を促すことで口臭を抑える効果が得られます。

病的口臭

病的口臭は、口内の病気によって発生するものだけでなく、内臓疾患によって引きおこされるものもあります。臭いを抑えるためには、原因である病気の根治や症状の緩和に取り組むことが大切です。

 

口内の病気による病的口臭

 

口内の病気による口臭の病気は、主に虫歯や歯周病があげられます。虫歯はプラークや歯石の中にいる細菌が、きちんと歯磨きで取り切れなかった食べ残しを分解するときに発生する酸や分解臭が混ざったものが臭いの元になっています。
歯周病は、歯槽膿漏という病名で進行すると膿がたまり悪臭を放つようになります。重度の歯周病になるとメチルメルカプタンといわれる揮発性硫化物を多く発生して、銀杏や腐ったたまねぎのようなきつい臭いが出てしまいます。できてしまった虫歯を根気よく治療すると共に、正しいブラッシング指導を受けたり、デンタルフロスを使用する習慣を身に着けるなど予防も大切です。歯周病も軽度のうちに治療を始めて進行を抑えましょう。

内臓の病気による病的口臭

内臓の病気による口臭は、内臓の働きの低下や機能不全によって発生する臭い物質が血液中に溶け込み、肺にまで循環して悪臭を伴った息として排出されることが原因であることが多いです。臭いの特徴としては、消化不良で胃の中で食べ物が発酵して発生する腐った卵のような臭いや、腸や肝臓の機能不全で、臭い物質を上手く分解できないことで発生するアンモニア臭などがあります。肝臓の疾患の場合は、口の中に苦みを感じるようになり、悪化すると腐乱臭とニンニク臭が混ざったようなものになります。
他の疾患では糖尿病疾患によるアセトンと呼ばれる代謝産物が増加して発生する柿が腐ったような甘酸っぱい臭いもありますし、呼吸器系の疾患、鼻炎による口臭もあり、それぞれの病気の治療を行うことが、口臭の抑制に繋がります。

外因的口臭

ニンニク・ニラ・ねぎ・ラッキョウ・たくあん・納豆などの臭いのきついものを食べた後に発生するのが外因的口臭です。食べものを口や胃の中で唾液と合体して発酵する際に発生した臭いやガスが原因となって強い臭いを排出するので、ガムだけで抑えるのは難しく、食べるタイミングには注意が必要です。

口臭に含まれる3種の臭い成分

ここでは、口臭の元になってしまう3種の成分について、臭い成分が口内や体内でどのような時に発生してしまうかをそれぞれ解説します。

卵の腐ったようなにおいの「硫化水素」

食後の歯磨きが十分でなく、歯間や舌などに汚れがたまってくると発生するのがこのタイプの口臭です。定期的に歯科へ通い、歯科衛生士に口内の掃除をしてもらうことが口臭予防につながります。正しいブラッシングの方法の指導を受ける、デンタルフロスの使用を習慣にする、マウスウォッシュを併用するなどもおすすめです。

たまねぎの腐ったようなにおいの「メチルメルカプタン」

 

虫歯や歯周病など、口内の疾患がある場合に発生するタイプの口臭です。
特に歯周病は、歯周ポケットが4㎜以上の深さになるなど症状が深刻になればなるほど臭いはきつくなっていきます。虫歯や歯周病は放置していても治ることはないので、早めに歯科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。口臭予防はもちろん、清潔感や健康維持のためにも治療は効果的です。

キャベツの腐ったようなにおいの「ジメチルサルファイド」

お酒やたばこなどの飲食嗜好品を摂取する人や、消化器系が起因している口臭に含まれていることが多いのが、「ジメチルサルファイド」です。肝臓や腎臓に疾患がある場合にも引き起こされる可能性が高く、キャベツが腐ったような臭いが特徴として顕著なので、口臭検査によって本人も自覚のなかったこれらの内臓疾患が見つかるケースもあります。

口臭の原因 

ある程度の生理的な口臭は誰にでもあるものですが、臭いの強さには個人差があります。どのような時に臭いやすいのか、解説していきます。

口の中の細菌がタンパク質を分解

不快な口臭のほとんどの原因は、口内で食べかすや剥がれた粘膜のカスなどのたんぱく質を唾液が分解する際に発生するガスによるものです。卵が腐ったような臭いやキャベツ、玉ねぎなどが腐ったような臭いになることが多いのです。中でも玉ねぎが腐ったような臭いが特徴のメチルメルカプタンは、口臭の強弱と相関性があるとされているので、口臭を評価する指針となっています。

唾液が減ると臭いやすい

口内の唾液量によっても口臭の強弱は左右されます。唾液には、口内を洗浄し清潔に保つ役割があり、「噛む」「話す」といった口の動きで唾液腺を刺激して分泌を増やすことで、臭いを抑えることができます。近年ではコロナ禍でのマスク生活で口の動きが小さくなったり、人との会話が減ってしまうなどで唾液が流れにくい状況になって口臭を強く感じる人も増えています。

朝起きたとき

睡眠中は分泌量が減少することに加え、口呼吸をしていたり、水分不足であったりすることで口内が乾燥してしまうため、朝起きたときの口臭が一日のうちで最も臭いが強く感じられます。長時間食事をしていなかった場合も唾液が流れにくくなります。

緊張したとき

唾液の分泌が促進されるのは、主に身体がリラックス状態にあるときです。自律神経(交感神経と副交感神経)が調節していて、副交感神経が優位のときに分泌されやすいのですが、緊張していたりストレスを感じているときは交感神経が優位になって唾液の分泌量が低下し、口臭が強くなってしまいます。

ホルモン変調時

メカニズムの詳細は不明ですが、妊娠時、月経時、思春期、更年期などのホルモン変調時も口臭が強くなる傾向があります。ホルモン変調で精神的に不安定になることで唾液の分泌量が低下したり、唾液そのものが濃くなったりすることが原因だと考えられています。

舌苔

 

口内で臭いが発生する原因の一つで、比較的強い口臭を引き起こすとされている舌苔は、舌に付着しているたんぱく質や細菌を多量に含んでいる白っぽい汚れのことで、健康な人の舌にも付着しているものですが、胃腸に問題があるときなどは、胃腸を守るために食べ物の味を感じにくくして食欲を減退させる目的で、舌苔を増やして厚くなるため、口臭が強くなってしまうことになります。

歯周病

 

歯周病は、歯や歯ぐきの間に繁殖している細菌が引き起こす感染症で、歯の周りで炎症が起こるのが特徴です。歯の周りに付着した歯垢(プラーク)にはたんぱく質も多量に含まれているため、舌苔同様、唾液が分解する際には強い臭いが発生します。

歯周病を引き起こす原因
 

歯周病を引き起こすのは、歯が十分に磨けていないことで歯と歯ぐきの溝に蓄積されていく歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌の集まりです。細菌が繁殖することで発生した毒素によって、歯ぐきが炎症を起こし、腫れたり出血しやすくなります。 歯垢を放置していると石灰化して、歯磨きでは取り除けない歯石へと変化します。歯垢や歯石がたまると歯周ポケットが深くなっていき、さらに歯垢が蓄積されやすくなっていくという悪循環を繰り返すことになります。

歯肉炎を放置して歯周炎に進行すると膿が出て、ひどい口臭の原因となります。深くまで細菌が繁殖していくことで歯槽骨が溶けてしまい、歯を支えられなくなっていくなど重症化していきます。歯周病はストレスや喫煙などの生活習慣や糖尿病などで免疫力が低下しているときに進行しやすい病気でもありますので、生活習慣の見直しも含めて、早めの治療や予防対策を行うことが大切です。

歯周病は全身に影響が及ぼす

歯周病は口内疾患ではありますが、放置して悪化することによって全身に影響を及ぼしてしまう病気でもあります。炎症が継続されると、歯周病菌の毒素が血液中に採りこまれて心臓や肺に循環されて、全身疾患を引き起こす要因になる可能性があることも研究でわかってきました。
初期の歯周病は痛みもなく自覚症状も出にくいので気づくのが遅れることもありますが、定期的な歯科検診や常に歯や歯ぐきの状態を観察して、赤くなっている、歯磨きすると出血するなどのサインを見逃さないようにして、軽いうちに治療をすることが大切です。
以下、歯周病菌が影響を及ぼすとされている主な疾患をまとめたものを抜粋しています。

疾患 歯周病との関連
糖尿病 糖尿病を患っている人は、健康な人より歯周病にかかるリスクが高いこと、また、歯周病による炎症で生じる物質がインスリン(血糖値をコントロールする物質)の機能を低下させて糖尿病を悪化させる場合があることがわかってきています。
冠動脈心疾患 歯周病による炎症が動脈硬化を進ませる場合があることがわかってきています。また、歯周病菌が心臓に運ばれ細菌性心内膜炎の原因になる場合もあります。
誤嚥性肺炎 食べ物や飲み物を飲み込むときに誤って食道ではなく気管から肺に入ってしまうことがあります。このとき歯周病菌がいっしょに肺に入り込み感染することで肺炎を起こすこともあります。
早期低体重児出産 血液中に入った歯周病菌が胎盤を刺激し胎児の成長に影響を与えることが要因の一つではないかといわれています。

内臓など体に原因がある

口臭が発生してしまうのは口内だけでなく、内臓の働きが十分行われない状態、つまり体内に原因があるケースも少なくありません。

消化不良

消化不良に起因する口臭は、食べたものが胃や腸できちんと消化されずに停滞してしまい、異常発酵した際に発生するガスによるもので臭い物質が血液から肺に循環して排出されます。食べ物が腐ったような臭いが特徴的です。

肝機能低下

肝機能が低下している場合には、体内で上手く分解できなかった毒素がアンモニア臭を発生して、ネズミ臭とも呼ばれる独特の悪臭になってしまいます。また、口の中に苦みを感じるなどの症状もあります。

糖尿病

糖尿病の場合は、汗や尿といった体液の臭いが全体的に甘酸っぱいものになりますが、口臭も同様で、リンゴや柿が腐ったような甘酸っぱい臭いになります。これはアセトン臭と呼ばれるものでブドウ糖の不足を感知して、エネルギー不足を補うために肝臓から生成されるため、糖尿病の特徴的な症状ともいえます。

口臭がチェックできる検査方法はこれ!

自分に口臭があるのか、どんな臭いなのかを知りたい、という方に簡単にセルフチェックできる方法をいくつか紹介します。ぜひ試してみてください。

方法1 唾液の臭いを嗅ぐ

唾液が臭いと乾燥して口臭の原因になってしまうこともあります。まずは、唾液の臭いをチェックしてみましょう。
方法は、良く洗った清潔な手指で、舌の上や歯と歯茎の間の部分などを指で触ってみて、指の先に付いた唾液の臭いを嗅いでみるだけ。臭く感じるようなら口臭の原因になっている可能性があります。

方法2 ビニール袋やコップに息を吹き込む

 

口の中に手指を入れるのに抵抗がある方は、ビニール袋やコップに息を吹き込んでチェックする方法もあります。閉じ込めた息が臭うようであれば、口臭が発生している可能性が高いでしょう。臭いの種類を特定して原因を調べる必要があります。

方法3 舌の状態をチェックする

舌の表面についている白っぽい苔状の「舌苔」が口臭の原因になっていることが少なくありません。健康で口臭がほとんどないという人にも舌苔はあり、起床時や絶食時には量が多くなるものですが、舌苔が普段より濃くなっている場合には、口臭の原因になっているかもしれません。毎日ではなくとも定期的に鏡で舌の表面をチェックしてみましょう。

方法4 デンタルフロスの臭いを嗅ぐ

歯を磨くときにデンタルフロスも併用している方は、使用後にその臭いを嗅いでチェックすることができます。歯と歯の間を綺麗にできるデンタルフロスは口内を清潔にして口臭ケアをしながらチェックもできるので、使用を習慣にするのもおすすめです。

方法5 市販の口臭チェッカーを使う 

上記の方法では臭いがよくわからない、自分の嗅覚にあまり自信がない、という方は市販の口臭チェッカーを使用してみましょう。薬局で数千円ていどで購入できる電子機器で、臭いを数値で示してくれるので分かり易いです。

方法6 ガスクロマトグラフィー

本格的な口臭の原因追及や予防をしたいという方は、病院で検査を受けてみましょう。病院での検査の1つであるガスクロマトグラフィーは、機械で口内の臭い成分を数値化して調べることができる方法で、硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルスルフィドの3つの口臭の原因となるガスを分析し、1種類でも基準値を超えると口臭認定します。この検査で自分でも認識していなかった疾患が見つかることもあるので、受けるメリットは多いです。

自分でできる口臭ケアはこれ!

口臭のチェックとともに簡単にケアもしたい、という方に効果的なセルフケアの方法をいくつか紹介します。意識して行うことで口臭だけでなく、生活習慣の改善にも効果が期待できます。

歯磨き

口臭を防ぐための最も基本的な方法は歯磨きです。口臭は、口内の食べかすのたんぱく質を唾液が分解する際に出るので、歯の間や舌に残る食べかすを洗浄して口内を清潔に保つことで発生しにくくなります。臭いの強い食べ物を食べたときに出る一時的な口臭も、すぐに歯磨きをすることである程度軽減できます。忙しくてつい後回しにしてしまう歯磨きですが、なるべくこまめに、また丁寧な歯磨きを心がけましょう。正しいブラッシングの指導を歯科で受けるのも効果的です。

舌苔を取り除く

歯磨きは毎日していても、舌のケアは疎かになっていませんか?口臭の原因の多くは「舌苔」と言われていますので、こまめに除去しましょう。 毛先の柔らかいブラシか、目の粗いタオルなどでもケアできますが、専用の舌ブラシを用意するのがベターです。
舌苔を除去する時は、舌を奥から手前にブラシで優しくこすりましょう。力を入れすぎたり、前後にこするのは味覚の神経が通う舌を傷つけてしまうおそれがあります。やりすぎも舌を傷つける要因になりますので、毎朝起床時に一度行う程度を目安にしましょう。

口内の乾燥を防ぐ

口内を洗浄し、清潔に保つ働きがある唾液が減少してしまうと、口臭が発生しやすくなります。水分不足をはじめ、ストレスや緊張で唾液の分泌量が減ってしまうので、なるべくリラックスした状態で過ごすことが大切です。
また、薬の服用や、睡眠時の口呼吸によって唾液が蒸発してしまう「ドライマウス」は、鼻呼吸を意識したり、食べものを良く噛んで唾液腺を刺激して分泌を促すことなどが有効だと考えられます。

たばこを控える

たばこを吸うことで、口内にニコチンやタールの臭いが残ってしまい、口臭の原因になることは、想像に難くないと思います。喫煙の本数を減らす、頻度を減らすことで臭いを抑えることができます。
しかし、喫煙が口臭に与える悪影響は、これだけではありません。口臭対策として、唾液の分泌を促すことが有効とされていますが、たばこは唾液の分泌を抑制してしまう可能性があります。唾液量が減少する=口臭が強くなるということから考えても喫煙は控えた方が良いでしょう。

舌による洗浄

あくまでも応急処置としてではありますが、口臭を和らげるものとして、舌を動かして舌の下の付け根に唾液の出る穴から反射的に唾液が分泌される方法があります。特に歯の外側、唇と頬の間などに舌を使って、口臭の元である細菌を洗うことで、臭いが減少します。一時的なものであるという認識で行うようにしましょう。

うがい

 

口臭の種類や程度にもよりますが、水でのうがいでも短時間ではありますが、口臭を予防する効果はあります。病的な口臭の場合には、市販の洗口剤を用いてのうがいが良いでしょう。どれを選んでもある一定の効果は期待できます。しかし、長期の連続使用は避けるよう注意が必要です。

チューイングガム

チューイングガムの効果としては、機械的なもの、科学的なものの2つの作用があるとされていますが、クロロフィルやフラボノイドなどは薬剤としての効果はないようです。ただしキシリトールには一定の予防効果が認められています。チューイングガムは、噛むことで唾液の分泌を促すことができるので、ドライマウス予防には有効といえます。

お茶

お茶に含まれるカテキンは、消臭効果のある成分として認識されています。最近は、カテキンの成分だけを抽出したものも出ていて手軽に口臭予防ができます。

唾液分泌機能促進

口臭はもちろん、虫歯や歯周病にも大きく影響を及ぼすのが唾液分泌機能です。現代人は、口を使うことが以前よりも減って、この機能が低下してきているとも言われており、それに伴って虫歯の発生率や歯周病患者が増加しています。唾液分泌機能を促進させる方法としては、普段の食事の際によく咀嚼することがあげられます。目安としては一口で30回以上噛むことが理想です。
よく噛んで食べるのは、早食いを抑制する事にもなります。少しの寮で満足感を得られるため、ダイエットにも効果が期待できます。少し意識してみましょう。

口臭を根本から治す治療法

セルフケアで一定の口臭抑制効果が得られたとしても、口臭の種類によっては口臭外来による根本からの治療が必要な場合もあります。

口臭外来

口臭外来は、口臭に特化した診療体制を整えて、口臭の検査や治療を行っています。費用や治療の流れを紹介します。

口臭外来とは

歯科医院の口臭治療と異なり、口臭外来では口臭を専門に検査・治療できる診療体制が整っているのが特徴です。歯科医院だけでなく、総合病院のなかに設置されていることも多いです。

口臭外来の費用

口臭外来は、保険適用外の治療であり特殊な機器を使用するため、検査だけで3万円ほどかかることもあります。さらに診療費も2万円以上かかることが多く、トータルで5万円以上の診察費になることを想定しておいたほうがいいでしょう。
口臭の原因は、人それぞれなので原因が特定されたらその原因に応じた治療は保険内で行うことになります。

治療の流れ

口臭外来ではまずカウンセリングを受けてみましょう。食生活や生活習慣の記録などがあると、後の治療がスムーズに進みます。口臭の原因のほとんどは口内にあることが多いですが、原因を特定するためにも検査を受けましょう。口腔内の診察やレントゲンによる検査の後、CTや位相差顕微鏡などの専用の機器を使用しての唾液や尿の検査、それに加えて舌診や歯周精密検査といった口臭外来ならではの専門的な検査を行います。自分でも気づいていなかった内臓の疾患が見つかることもあります。

検査結果を元に原因の特定、診断を行ったうえで、治療方針を決定していきます。食生活や生活習慣の指導だけでなく、それぞれの原因に応じた治療法やその分野の専門医と連携した治療をすることになります。口臭外来は健康保険適用外ですが、原因である疾患の治療が保険適応内であれば、口臭外来でも使うことができます。

検査の結果で、特に異常が見つからないこともあります。その場合は、ストレスや緊張など心理的なものが原因であることが考えられるため、専門医のカウンセリングや心のケアを中とした治療も行っています。
口臭外来の治療は、一度の通院で治療が終了することはありません。一般的には一週間に1回または2週間に1回といったペースで診察を行い、 約3か月程度での完治を目指すことが多いです。

女子に聞いた!口臭にまつわるホンネ

清潔感を身に着けるうえで忘れてはならないのは、女子側の意見だ。20代~30代のイマドキ女子に、男性の口臭についての率直な意見を訊いてみた。

あやかさんの顔写真

あやかさん
(25歳)

「車内の匂いに対する気遣いがあると嬉しい」

車の中って、男性との距離も自然と近くなるから口臭が強すぎると気になって会話とかも集中できない。口臭だけとは限らないけど、車内みたいな密閉空間では、普段よりも臭いに気を使ってくれると嬉しいかな。

ゆりさんの顔写真

ゆりさん
(23歳)

「せっかくのムードにそぐわない臭いはNG!」

彼と二人きりでいい雰囲気になって、キスへの期待が高まった瞬間、彼の口臭がきつ過ぎたら、ちょっと引いちゃう。ムードを邪魔しない匂いってやっぱり大事だから、口臭ケアをちゃんとしている男性と距離を縮めたいな

【編集チームより】
他人の匂いで頻繁に不快に感じるもの第1位は「口臭」と回答
清潔感のある男性

口臭に関するアンケートの中では、男性が30%程度であるのに対して、53.3%の女性が、パートナーの口臭が気になると回答しています。女性の方が、臭い、特に口臭について敏感になっているという結果になっています。
男性の口臭ケア次第で、恋愛の成功にも影響してしまうかもしれないことを考えると、自分の口臭に無自覚というわけにはいきませんね。

清潔感のある男性のエチケットとして、日ごろから口臭ケアをすることで彼女とのロマンチックなムードも演出できるのではないでしょうか?
歯磨きだけでなくデンタルフロスやマウスウォッシュを併用してみる、ミント系のガムなどで口臭を紛らわせつつ、唾液でしっかり口内を殺菌、洗浄するなどセルフケアを手を抜かずに行うことが大切です。
口臭の種類には、生理的なものだけでなく口内や内臓の疾患によるものもあるので、その時は根本的な治療を医療機関で受けましょう。

※1 「口臭」についてのアンケート アンケート実施期間:2021年6月30日~7月2日 対象:男女1787人 モニター提供元:株式会社NEXER( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000432.000044800.html