不潔な男性の特徴として最も多いのが、臭いに対するもの。近年では、スメルハラスメントとも呼ばれ、デリケートな問題なため、なかなか他人から指摘してもらえない。つまり、普段から自分自身でケアすることが非常に重要だ。
人と話す時、相手が距離を取ったり苦い顔をしたりしていないだろうか?心当たりがある奴は今日から徹底ケアだ。ここでは、清潔感を出したいメンズが心得るべき臭いケアについて解説していこう。
「臭い」とひとくちにいっても、口臭や服のニオイ、汗や体臭など、ケアするべきポイントはいくつかある。自分の臭いは大丈夫だと思っていないだろうか?その油断が命取りになりかねない。
ここでは、それぞれの項目ごとに解説していくので、しっかり対処しておこう。
マスク生活になってからというもの、口臭ケアを怠っているメンズは要注意だ。強烈な口臭はマスクごしでも臭いを放つ。ランチなどでマスクを取った後、こもった口臭を嗅がれてしまったら、どんなに見た目が清潔でもイメージダウンだ。
口臭は食べかすの残りが蓄積されて起こるものや、虫歯、歯周病、胃の不調などさまざまな要因がある。病気の懸念がある場合は、すぐに受診してほしい。
ここでは、一般的な口臭の原因である、歯垢や虫歯対策として手軽にできる口臭ケアを紹介していこう。
歯ブラシでの口臭ケアは、当たり前のように行っているだろう。しかし、実は歯ブラシのみで除去できる歯垢は61%のみ。 残りの歯垢を除去するために、デンタルフロスや歯間ブラシが必須アイテムだ。デンタルフロスを併用することで、歯垢は79%まで、歯間ブラシを併用することで85%にまで除去可能だ(※)。
フロスや歯間ブラシを通した後の歯垢を一晩置いて臭いを嗅いでみてほしい。かなり嫌な臭いがするはずだ。これが口臭のもとになるので、できるだけ毎日取り除いてほしい。 フロスや歯間ブラシはドラッグストアで手軽に手に入れることが可能だ。
フロスや歯間ブラシを併用して日々のケアを入念に行っても、歯垢は完全に取り除けない。普段のケアにプラスして、歯医者の定期検診を清潔感男子の”ニューノーマル”にしてほしい。
虫歯がないのに歯医者に行くのか?と思われるかもしれない。だが、定期検診には虫歯治療や早期発見意外にもメリットがあるのだ。
それは、専用の機械を用いたクリーニングだ。保険適用で、定期検診と一緒に受けられるケースが多い。通常の歯磨きでは届かない歯間や歯周ポケットの汚れまでクリーニングしてくれるため、ピカピカの歯を実感できるだろう。
美容院に通うのと同じように、歯医者にも定期的に通い、口臭ケアを徹底したい。
仕事から帰ったら服を脱ぎ捨て、翌日脱ぎ捨てられた洋服の山から選ぶ、なんて生活を送っていないか?人の家にお邪魔すると、それぞれの家に独特な臭いがあるのと同じように、ずぼらな生活をしていると家が「ずぼら臭」になる。
自分の臭いは気づきにくいが、電車や会社で周りにいる人は意外とその臭いに気づいているかもしれない。心当たりのあるメンズは洗剤を持って洗濯機の前に集合だ!
洗濯物が臭くなる大きな理由は、生乾き臭にある。部屋干しや、長時間干しっぱなしにすることで、雑菌やカビが繁殖し、嫌な臭いの原因になるのだ。
冬の寒い日や、梅雨など、乾きにくい時期はいっそうそのリスクが高くなる。とはいえ、洗濯は「洗う」のほかにも、「干す」「取り込む」「たたむ」という4工程を含むもので、かなり手間がかかる家事であることも事実。
そんなとき一番手っ取り早いのが、乾燥機付き洗濯機を導入することだ。乾燥まで自動で行ってくれるのでベランダに干したり、取り込むといった面倒な作業がいらず、「洗う」「たたむ」の2工程のみで完了する。時短はもちろん、しっかりと乾かすことができるので、生乾きの嫌な臭いも防げるというわけだ。
初期投資は必要だが、最近では家電量販店でローンを組むこともできる。月数千円のサブスクと思えば、スマートな投資ではないだろうか。
満員電車や会社の隣の席の人など、他人の体臭はすぐに分かるが、自分の体臭にはなかなか気づけないもの。「自分って臭いのか?」と気づくためには、家族など遠慮なく本当のことを言ってくれる人に勇気をもって聞いてみよう。
ケアをしてほしいと思っていれば、きちんと答えてくれるはずだ。聞ける相手がいない人は、1日着た洋服をファスナー付きの保存用の袋に5分間入れて、自分で嗅いでみるというのも有効。少々勇気のいる確認方法だが、自分の臭いを客観的に知ることができる。
ちなみに、お風呂に入る前に入れておき、お風呂で鼻がリセットされた状態で嗅ぐとよりリアルに感じることができる。臭いが気になったという人は、試してみて欲しい。
ワキの臭いが気になる場合、最初にすべき対処法は、「よく洗う」こと。当たり前のことだと思って手を抜いていないだろうか?入浴時にさっと泡を通すだけではなく、よく洗うことを意識してほしい。
もし、わきがなどが原因で臭いが気になる人は、粘着性の高いわきが用クリームを活用しよう。デオトラントクリームを塗っておくと汗をかいた時の臭いも軽減されるので、仕事中のパフォーマンスを維持することができる。汗っかきのメンズは持っておくと便利なアイテムだ。
そして、一度着た服は早めにケアを。特に、肌着類は放置すると臭いを放つので、こまめに洗濯しよう。
足の指は、洗うのを怠りがちな場所。面倒でも、足の指を1本1本広げるようにして洗うことが大切だ。また、足の爪には汚れがたまりやすいので、1週間に一度は「歯ブラシ」を使って爪あかを取ったり、汚れが溜まりにくいようにこまめに爪切りをしよう。
お風呂で洗っても足が臭い場合、雑菌が繁殖しているかもしれない。通気性の悪い靴や靴下を長時間履いていることで、足が蒸れてしまっている可能性がある。特に、仕事で革靴をはくメンズは注意だ。その際、靴自体に雑菌が繁殖する可能性もあるため、同じ靴を履き続けず、可能であれば3足以上をローテーションするように心がけよう。
ワキのニオイの中でも強い悪臭として感じられるワキガの原因には、汗や汚れを放置して臭いが強まったり、アポクリン汗腺から脂質やタンパク質など雑菌の餌になる成分を含んだ汗が分泌されて雑菌が増殖したりと、複数のものがある。特にシャツの黄ばみや汗染みが気になる人は体質的にアポクリン汗腺からの分泌が多い可能性があり、自分ではワキの悪臭に気づいていなくても、知らない間に周囲へ悪臭を放っているかも知れない。
またその他にも多汗症や不健康な生活習慣、食生活の影響といった原因も考えられるだろう。そのため、まずは自分の体質や生活スタイルについて1つずつしっかりとチェックしていき、気になるポイントをピックアップすることが大切だ。
制汗剤にはクリームタイプのものやスプレータイプのもの、ローションタイプのものなど様々な種類があり、ワキガへのアプローチの仕方も汗腺を塞いで汗の量を抑制したり、悪臭の原因菌を減らして清潔さを保ったりと色々なパターンが考えられる。ただしいずれの制汗剤も不潔な状態で使っては意味がないので、使用前は必ずワキを清潔な状態に整えよう。
体を洗ったり衣類を洗濯したりと、清潔さを保つ「洗浄」はワキのニオイ対策としても重要だ。また、体を洗う際もシャワーで簡単に済ませるのでなく、湯船に浸かって体を温めちゃんと汗をかいて汚れを洗い流すことで、その後のケアの効果を高められる点も見逃せない。
その他、アポクリン汗腺から分泌される脂質や皮脂が雑菌を繁殖させてワキガを発生させるのであれば、衣類の洗濯にも皮脂や油分を分解できる塩素系洗剤を利用するとった対策もおすすめだ。
脇毛が生えていると体温の熱放出が難しくなって汗をかきやすくなったり、脇毛に汗の成分が付着して雑菌の繁殖する温床になったりしてしまうかも知れない。制汗剤が毛に邪魔されてきちんと皮膚に届かないこともあるだろう。
そのため脱毛処理で脇毛をなくして、ワキのニオイ対策をスムーズに行えるよう備えておくことも有効だ。ただし脇毛を不衛生な道具ややり方で処理してしまうと、逆に問題が悪化するおそれもあるため注意してほしい。
アポクリン汗腺から分泌されてワキガの原因になる老廃物は、普段の食事や生活習慣によって影響される。そのため脂肪やコレステロールの多い食生活を続けたり、暴飲暴食を日常的に行ったりすればワキのニオイが強まって健康状態まで悪化していく。
食生活を改善し、体の中から清潔で魅力的なメンズを目指していこう。
足のニオイの原因は1つとは限りませんが、それでも一般的に足のニオイの原因物質として「イソ吉草酸」が知られています。
イソ吉草酸は酢酸など有機酸の仲間であると同時に、悪臭防止法でも規制される物質であり、靴の中で足の皮膚に存在している細菌が皮脂や角質などを餌にしてイソ吉草酸を産生することで、独特な足のニオイを強める原因につながっています。
またそもそも足は汗をかきやすく、靴の中が蒸れると雑菌が繁殖しやすいことも原因です。
足の皮膚に存在している原因菌は汗に含まれる皮脂や古い角質などを餌にしてイソ吉草酸を生み出すため、きちんと足を洗ったり汗を拭いたりしてそもそもイソ吉草酸の材料になる物質を残さないよう努めることが大切です。
また洗った足はきちんと乾燥して、爪の間に垢などが溜まらないよう足の爪もしっかり整えておきましょう。
通気性の悪い靴や靴下を使っていると、当然ながら足が蒸れやすくなって雑菌の繁殖しやすい環境が形成されます。そのため通気性の良い靴や靴下を選んだ上で、1日履き続けた靴は翌日に使用せず乾燥させておき、別の靴を履いて出るといったローテーションも有効です。
なお靴下は脱いだらすぐに洗濯機で洗って乾燥させて、湿った状態を維持しないようにしてください。
ドラッグストアなどでは足のニオイや雑菌のケア用品として専用の石けんやボディソープが販売されており、そのような入浴アイテムを使ってみることも良いでしょう。また、汗拭きシートや制汗剤のようなデオドラント用品を使用したり、靴に使用できる消臭スプレーを使ってみたりすることもおすすめです。
そのほか、靴の中に除湿剤をいれるといったアイデアもあります。
毎日ちゃんと服を洗濯機に入れているにもかかわらず、衣服から不快なニオイを漂わせているといった人は少なくありません。
そもそも衣服のニオイの原因には様々なものが考えられ、例えば皮脂や汗がきちんと除去されずに残ってしまっていたり、生乾きの状態が続くことで洗濯後に改めて雑菌が繁殖して悪臭を発生させてしまっていたりすることもあるでしょう。また洗濯直後はニオイがなくとも、時間が経つにつれて不快なニオイが強まってしまうケースもあります。
衣服のニオイは色々な理由で生まれるものですが、同時に体質や体調に起因するニオイと比べれば個人の意識や努力で改善しやすいものでもあります。
まずは衣服のニオイの原因や対処法について理解することから始めましょう。
部屋干し用の洗剤を使わずに洗濯して部屋干しをしていたり、適量を守らずに過剰な柔軟剤を使用していたりすると、雑菌が繁殖したり洗剤の成分が残ってニオイを強めたりすることにつながります。
洗剤や柔軟剤は目的や使用条件に応じて使い方が定められているため、必ず自分の使用環境に適した洗剤や使い方を守るようにしてください。
皮脂や汗が繊維に染みこんでいたり、頑固な汚れがこびりついていたりする場合、通常の洗濯では除去しきれないこともあります。そのため、状況に応じてお湯で洗濯したり「つけおき」をしたりといったことも有効です。
洗濯機によってはつけおきコースや念入り洗いコースといった機能を搭載しており、専用の洗剤や漂白剤と併用すれば一層に効果を期待できます。
生乾きの状態が続くほど雑菌の繁殖リスクが高まり、結果的に悪臭を発生させやすくなります。そのため洗濯した衣類を速やかに乾燥できるよう、乾燥機付き洗濯機を購入することも1つの方法です。ただし乾燥機付き洗濯機にも様々な種類や特性があるため、自分のニーズに合わせて製品を選べるようプロに相談するといった対策が肝要です。
現代は体臭だけでなく衣類のニオイに特化した消臭用品も色々と販売されています。そのため、特に後から発生するようなニオイに関しては衣服のニオイケアを目的とした消臭アイテムやデオドラント製品を使うことも良いでしょう。
ただし消臭用品は使い方を誤ると不快なニオイを強める恐れもあるため、適切な使用を心がけてください。
清潔感を身に着けるうえで忘れてはならないのは、女子側の意見だ。20代~30代のイマドキ女子に、男性のニオイについての率直な意見を訊いてみた。
ケイさん
(25歳)
ニオイは、歯と舌を磨けば取れるもの!
磨いても臭うなら、虫歯か消化系が悪いってことなので、歯医者か病院に行った方がいいかも。日々のケアをすることはもちろんだけど、自分じゃ解決できないニオイは、病院で診てもらって欲しいな。
Enaさん
(34歳)
一番苦手なのが半乾きのニオイですね…。体臭は体質とかの場合もあるし、それは仕方ないとは思うんですけど、半乾きのニオイって意識すれば改善できますからね。服のニオイからは、生活感も清潔感も出ちゃいます。
昔好きだった人がつけていた香水や旅行中の飛行機のにおいなど、ニオイによって記憶や感情が呼び起こされることはないだろうか?これはプルートス効果と呼ばれ、脳と嗅覚は密接に関わっている。
だからこそ、スメハラによって自分が印象づけられてしまうのは絶対に避けたい。いい匂いがする人は顔立ちにかかわらず好印象を抱きやすいので、今日から臭いケアを徹底しよう。
清潔感を出すには、臭いのケアはもちろん、日々の積み重ねが大切だ。このサイトでは、清潔感から程遠い20代営業マンのナイト&モーニングルーティンを紹介している。「自分もやっちゃってるな…」というアウトな習慣はないだろうか?チェックしてみよう。