男性でもニキビに悩んでいる人は多いだろう。ニキビができる原因にはさまざまなものがあるが、10代の場合にはホルモンの分泌が急激に増えることが原因となることが多い。ホルモンの分泌が増えると皮脂が多く分泌されて毛穴に溜まりやすくなってしまい、炎症を起こしてニキビにつながる。
また、大人のニキビの場合は乾燥や誤った洗顔方法、ストレスや睡眠不足、禁煙などさまざまな原因が考えられるが、もしニキビを放置すると治りにくくなってしまい、さらにニキビの増加につながるケースもある。さらに、悪化したニキビは跡になって残ってしまい、見た目が悪くなってしまう可能性も考えられる。場合によっては凸凹が肌に残ってしまうこともあるのだ。
だからこそ、早いうちの治療がおすすめといえる。ニキビができてしまったら皮膚科を受診して相談してみると良いだろう。それぞれに合った治療方法を提案してくれるはずだ。
ここでは、男性のニキビができやすくなる9つの生活習慣と、それに対する対策について紹介していく。心当たりのある方はぜひ対応方法を試してみてほしい。
きちんと洗顔料を泡立てずに顔をゴシゴシとこすったり、しっかりと泡を洗い流さないなど、間違った洗顔をしているとニキビにつながることがある。忙しい・面倒だからといって洗顔をおろそかにしないといった点が大切だ。
肌が乾燥した場合、体は肌をダメージから守ろうとして皮脂を多く分泌する働きを持っているが、これがニキビの原因となることがある。特に洗顔後、保湿を行っていないと肌が乾燥しているかもしれないので、注意する必要があるといえる。
紫外線を浴びて肌がダメージを受け、ニキビにつながる場合がある。これは、紫外線によって肌が乾燥することから。皮脂が過剰に分泌されたり、バリア機能の低下によって炎症がひどくなるケースがあるため、日焼け止めなど紫外線対策を行っておくと良いだろう。
食生活が乱れてビタミン不足になると肌の不調を招くといわれている。また甘いもの・糖質の多い食事を続けている場合には皮脂量が増えてしまい、ニキビができやすい状態になってしまう。そのため、栄養バランスに配慮した食事を心がけることも大切だ。
夜更かしをするなど不規則な生活が続くと体内時計が乱れ、さまざまなところに影響が出てくることがあるぞ。
肌のターンオーバーを乱すことにもつながる可能性があり、そうなるとニキビができやすい肌につながってしまうので 、不規則な生活をしている方は生活を見直してみてほしい。
しっかりと睡眠をとることによって成長ホルモンが分泌され、代謝が促進される。これは肌のターンオーバーを正常に近づけるといった働きもあると考えられているため、睡眠時間が少ない場合には肌荒れが起こりやすくなるといわれている。
そのため睡眠時間をしっかり確保するとともに質の良い睡眠を取れるように環境を整えてみてはどうだろうか。
疲れすぎている場合、自律神経のバランスを崩すことがある。このことで、布団に入っても寝れないなど寝不足になってしまう場合もあるかもしれない。上記も説明しているが、睡眠不足は肌荒れを引き起こすことがある。 そのため、疲れていると感じたら休息を取ることが大切だ。
過度なストレスを受けると体に大きな負担がかかる。このようにストレスがかかってしまうと自律神経のバランスが崩れ、さまざまな部分に影響が出てくると考えられている。例えば血管の収縮により血行悪化を引き起こし、肌のターンオーバーが滞るとも考えられている。
ストレスを感じてしまった場合には、自分に合った形で発散をすることを心がけると良いだろう。
喫煙をすると血管が収縮することによって血行が悪くなる。このことにより、肌のターンオーバーがスムーズにいかなくなるとともに、栄養が行き渡りにくくなることから肌荒れが起こりやすくなると考えられている。 もし喫煙によりニキビや肌荒れが起こっていると感じた場合には、禁煙に取り組んでみるのもひとつの方法だ。
続いて、自分で行えるニキビの予防方法を紹介する。今はニキビができていない場合も油断せずに、ぜひ下記の方法を試してほしい。
ニキビ予防で大切なのはまず「保湿」だ。そのため、洗顔後には化粧水をたっぷりと肌に与えよう。手のひらに化粧水を取って肌に押し当てるようにプレスすると、肌にしっかり行き渡らせることができる。その後、乳液などを使って水分が蒸発しないようにすることも大切だぞ。
正しい洗顔ができていない人は、まず洗顔方法を見直してみよう。洗顔料はしっかりと泡立てること、またゴシゴシと擦らずに泡で汚れを落とすのがポイントだ。
そして洗うときには体温くらいのぬるま湯を使い、しっかりと泡を洗い流す。最後にタオルで拭くときもこすらないように気をつけよう。
食生活が乱れている場合には、まずバランスの良い食事を心がけよう。3食しっかりと食べることも大切だ。
また、脂肪や糖分過多な食事とならないように注意するとともに、ビタミンや食物繊維がたっぷりと含まれた食材を選ぶことも心がけてほしい。
現在、睡眠不足と感じている場合にはしっかりと睡眠時間を確保すること、また質の良い睡眠が取れるように環境を整えよう。例えば寝る直前にパソコンやスマートフォンを操作しないこと、寝る前にリラックスできる時間をとること。またカーテンを閉めて暗くするという点もポイントだ。
ストレスを感じずに暮らしていくことは難しいため、ストレスを感じたときにいかに発散するかという点が大切だ。
例えば運動をしたりどこかにドライブに行ったり、カラオケに行ったり、自分なりのストレス発散方法を見つけておこう。
ニキビを予防したい場合には、今喫煙の習慣がある場合には喫煙をしてみよう。喫煙がストレスになる場合には、ビタミンが配合されたゼリーやスティック野菜など、肌に良いといわれるものを取ってみるのもおすすめだ。
ニキビができると、跡となって残ってしまう場合もある。その場合「赤み」「色素沈着」「クレーター」といった3種類の状態となる。それぞれどのような状態なのかを見ていくことにしよう。
赤みのあるニキビ跡は、炎症が内部に残っている状態だ。また、血管が透けて見えているといったケースも考えられる。
茶色っぽいニキビ跡は色素沈着が起こってしまっている状態。ニキビができてしまった場合に皮膚を守るため、大量に生成されたメラニンが原因となっている。
ニキビ跡が凸凹になっている状態だ。これは、ニキビの炎症が激しかったことから組織が破壊されたために起こる。
ニキビを治療する方法はさまざまなものがある。ここでは、どのような治療方法があるのかを紹介していくのでぜひ参考にしてほしい。
イオン導入は、肌に有効とされている成分を肌の奥間深く浸透させるために用いられる。ビタミンCを肌に導入してニキビの発生を防いだり、すでにできているニキビの炎症を抑えるといった点も期待できるとされている。
ピーリングは、液体を塗布して肌の表面の古い角質を落とす美容法だ。この方法を用いることにより肌のターンオーバーを促せると考えられている。さらに、毛穴に詰まった皮脂などを溶かすことによりニキビの原因を取り除けるともいわれている方法だ。
極細の針と高周波による熱で、肌のトラブル改善を目指す方法だ。ニキビに関わっている毛穴の奥の皮脂腺を縮小させることにより、ニキビができにくい肌を目指せる。
非常に細い針を使用して肌に小さな穴を開け、その傷が修復する際の治癒能力を利用する方法だ。傷が修復する際に皮膚の内部にある線維芽細胞が活性化され、コラーゲンやエラスチンが産生されることにより、ニキビが修復されると考えられている。
漢方薬などを用いてニキビ治療を行うといったケースもある。例えば荊芥連翹湯（けいがいれんぎょうとう）や桂枝茯苓丸加薏苡仁（けいしぶくりょうがんかよくいにん）などがニキビ治療によく用いられているようだ。漢方薬は病院で処方してもらうこともできるが、ドラッグストアなどでも購入できるぞ。
市販されている塗り薬を使うのもひとつの方法だ。ドラッグストアなどで手軽に買えるため、まずこの方法を試してみようと考える人も多いかもしれない。例えばアクネ菌を抑えることが期待できるものや、抗炎症作用が高い成分を含むものなどもある。
治療をしたい部分に対してレーザーを点状に照射することによってその部分に小さな穴を開ける。そしてその穴を塞ぐための回復力を利用してニキビ跡の改善を目指す方法だ。ニキビ跡がクレーター状になってしまった場合にも検討してみると良いだろう。
光を照射することによって肌の悩み改善を目指すというもの。この光は赤い色素であるヘモグロビンに反応する作用があるため、赤みがだんだんと薄くなっていくとされている。
ニキビ治療にはレーザーを使用することもある。炭酸レーザーやアレキサンドライトレーザーなど、レーザーにはさまざまな種類があるため、自分の肌にはどのレーザーが合っているのかを確認するところから始めると良いだろう。
ホルモンバランスの崩れによってニキビができていると考えられる場合には、ホルモン剤での治療を行うこともある。この場合には、まずクリニックで相談してみると良いだろう。
人間由来のヒトプラセンタは医療機関でしか扱えないものだが、ニキビ治療に用いられる場合もある。例えば、美容皮膚科などではニキビ治療として点滴を用意しているところもあるぞ。ただし、ニキビ治療に対するプラセンタの効果ははっきりしないという意見もある。もし希望する場合には、まず美容皮膚科に相談してみよう。
毛穴を詰まらせている角質などの塊を押し出すことによってニキビの改善を目指すのが面ぽう圧出と呼ばれるもの。医療機関でおこなっている方法ではあるものの、施術後のケアなども簡単であるため、まずは皮膚科を受診すると良いだろう。
一部の皮膚科では、高濃度ビタミンCを点滴によって投与し、ニキビの改善を目指すといったケースもある。大量のビタミンCを投与することによって線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンの産生を促して治療を行っていく方法だ。 そのほかにも、ビタミンB2やビタミンB6を投与するといったケースもある。
清潔感を身に着けるうえで忘れてはならないのは、女子側の意見だ。20代～30代のイマドキ女子に、男性のニキビについての率直な意見を訊いてみた。
あやかさん
（25歳）
どうしても年齢的なものはあると思うし、肌のケアではどうしようもないこともある。だから学生の思春期ニキビはしょうがないけれど、あるよりはない方がいいかなって思います。
ゆりさん
（23歳）
ニキビはない方がいいけれど、肌荒れとかも含めて清潔な感じなのであれば気にはなりません。不潔感があるのは良いイメージを持てないです…。大切なのは清潔感ですね。
男性のニキビに関する調査によると、「男性のニキビにはどのような印象を持っていますか？」という質問に対して「脂っぽい」「汚い」と感じている女性が多い（※）。この結果を見ると、ニキビがある場合には不衛生な印象を与えてしまうケースが多いようだ。肌をケアしていないという印象を与えるケースが多いと考えられる。
ニキビをそのままにしておくと、清潔ではない印象を与えるほかにも跡が残ってしまうといったリスクもある。また、ニキビができやすい肌の状態を放置すると、さらなるニキビができてしまうことも考えられる。
そうならないためにも、こちらの記事で紹介してきたような方法で治療したり、予防をすることがおすすめだ。しっかりと肌をケアすることで、きれいな状態を保てるため周りの人に与える印象もアップできるだろう。
