スキンケアやメイク用品は、男性にとって不必要なものだと思われていた時代もあった。しかし、現在では身だしなみの一環として、当たり前のように取り入れられている。
特に清潔感を出すためには、スキンケアやニオイケアなどは必須だと考える声も大きい。しかし、これからケアを始めたい、という場合には「どんなアイテムが必要なの?」と迷ってしまうケースも多いはずだ。
ここでは、用途ごとにメンズの清潔感アップのためのアイテムを、詳しく見ていこう。
日ごろの「スキンケア」において、攻略したいアイテムを紹介しよう。肌を健康に保つための化粧水や日焼け止めなどはもちろん、最近ではさり気ないメイクを取り入れるのもおすすめだと言われている。
まだ化粧水などの保湿剤を使用していない男性は、ぜひ今日から取り入れたいアイテムだ。洗顔をしたあとの肌は、汚れと一緒に皮脂も落ちてしまい、乾燥状態になっている。
男性の肌の水分量は、女性の半分程度だと言われている(※)ことからも、保湿はマストだ。また、シェービングのダメージで肌が乾燥・トラブルを起こしやすいのも男性の肌の特徴だ。
肌が乾燥しやすい状態で放置すると、老化が早まることはもちろん、肌トラブル(ニキビやカサつきなど)の原因になる。化粧水をつけることで、肌に水分を与え保湿できるのだ。まずは、朝と夜の洗顔後の肌に取り入れてあげたいアイテムだ。
「日焼け止めは女子が白くなるために使うもの」だと思っている男性は多いかもしれないが、日焼け止めには「紫外線をカットする」という役割がある。
肌の老化の約8割は、実は紫外線が原因の光老化とされている(※)。肌のケアのためには、紫外線対策はかなり重要なスキンケアなのだ。日焼け止めは、美白を目指さない男性でもマストバイのアイテムだ。メンズ用の日焼け止めもたくさん出ているので、ぜひチェックしてみて。
肌荒れやニキビ、ニキビ跡などが気になる場合は、顔に「BBクリーム」を塗るのもおすすめだ。BBクリームは、これ一本だけで顔色やクマ、ニキビ跡などを補正してくれる便利アイテムだ。
まずは1センチ程度を手の甲に出し、額や両頬、アゴなどに点で置いて、全体に伸ばしていくだけ。一部分だけに塗るとアラが目立つので、しっかりと広げよう。鼻の周りは薄めに仕上げた方が、崩れ方が汚くならない。
目の下にクマが広がり、疲れた印象を与えてしまっていないだろうか。睡眠時間を確保するのも難しいという方におすすめなのが、ピンポイントで気になる部分を隠せるコンシーラーだ。
初めてならスティックタイプが気軽で使いやすい。クマや青ひげ、シミなど目立つところに塗ったら、あとは指でポンポンと馴染ませるだけで気になる部分のポイント補正が叶う、優秀なアイテムだ。
ささっと一塗で顔の印象を大きく変えてくれるため、Web会議やデートの前に使いたい。
眉毛も、男性の清潔感を作るのに大切な役割を果たす。
顔の印象を左右しがちなのが「眉毛」。コームやハサミ、シェーバーなどを使って形を整えたら、両方のバランスを合わせよう。
この時、活躍するのが「アイブロウ」である。元々眉毛は両方がシンメトリーとは限らないので、カットで揃わなかった部分をアイブロウで描き足していけば自然な仕上がりに。
ただし、全体に濃く色を乗せたり、眉尻や眉頭をしっかり描きすぎると違和感が出るため、注意が必要だ。マスク着用中は特に、眉毛が第一印象に与える影響はとても大きい。ぜひ手を抜かずにケアしたい部位だ。
意外と重視されながらも、疎かになりがちなのが唇ケア。カサカサで皮がめくれていたり、逆にリップを塗りすぎてベタベタだったりする唇は避けたい。
リップクリームの選び方としては「ツヤがありすぎないマットなもの」がおすすめ。荒れている場合は症状によって、医薬品や薬用リップなども検討してみてほしい。
中には紫外線対策が可能なものや、いい香りがするものもあるため、好みに合わせてこだわろう。色付きのリップを使えば、ナチュラルに血色の良い健康的な唇を手に入れられる。
清潔感を出すためには、見た目だけでなく「ニオイ」ケアも重要。普段タバコを吸う人は、特に念入りな口臭対策が必要とされる。
具体的にはどのようなアイテムを活用すべきか分からないという方に、3つのアイテムを紹介しよう。
口臭対策として代表的なのが「マウスウォッシュ」。口臭は一般的に自覚しにくいと言われており、職場やデートなどで気を付けなければならないのはもちろん、既に結婚した夫婦でも「パートナーの口臭が密かに気になっている」という人は少なくない。
マウスウォッシュは一時的に口の中が爽やかになるだけでなく、アイテムによっては様々な効果が期待できるのが特徴だ。例えば原因菌を殺菌できるものならその後の口臭の予防にもなるし、歯周病対策やホワイトニングを目的としたものもある。自分に合った製品は何か、ぜひ吟味してみてほしい。
暑い時期には「制汗剤」を使用する人も多いだろう。男性は女性に比べて汗腺の機能が高いと言われており、汗や皮脂の分泌量が多い傾向があるため、メンズ専用のデオドラントアイテムを使用するのがおすすめだ。
大きく分けて4つの種類に分かれるので、用途に合わせて使い分けよう。
ニオイを抑えるのも大事だけれど、せっかくならイイ匂いだと思われたい!という声もあるだろう。しかし、香水は職場や初デートの場だとキツイと感じられやすい上、人によって好みが大きい。
そこで、おすすめなのが「ボディスプレー」だ。香水に比べると香りが残りにくく、無理なくイイ匂いを演出できる。柑橘系、あるいはマリン系の爽やかな系統なら、人を選びにくいだろう。
ただし、香りを持続させたい場合は外出先に持参しやすいサイズを選ぼう。
ここまで、スキンケアやニオイケアといった「内側からの清潔感」を網羅してきた。
「外側からの清潔感」としてファッションを攻略しよう。清潔感のある男性をアピールするには、どのような点に注意すべきなのだろうか?
前提として、清潔感を出すためには「サイズ感を重視する」のが鉄則である。サイズが合っていない服装はどうしても野暮ったく見えてしまうが、スーツも例外ではない。
そのため、できればフォーマルなファッションとしては「オーダースーツ」をおすすめしたい。
昨今ではオンラインでサイズを合わせ、購入まで完了できるサービスも登場しているようなので、忙しい人も検討してみてはいかがだろうか。
スーツでもシャツでも、プライベートのファッションでも、共通してだらしなく見えやすいのは「シワシワなこと」である。仕事着はクリーニングに出してしまう手もあるが、頻度が高くなれば費用がかさむのは言うまでもない。
ここは面倒でも地道にアイロンをかけるのがおすすめと言えるだろう。
昨今では服をハンガーにかけた状態でアイロンがかけられる「スチーマー」タイプもあるので、時短を重視する場合は検討してみよう。
清潔感を出すためには、スキンケアからニオイケア、ファッションまで様々なポイントを押さえなければならないことが分かった。
まさに1日にしてならず、である。
清潔感は1日にして手に入れられるものではない。日々の習慣が何よりも重要だ。このサイトでは、清潔感から程遠い20代営業マンのナイト&モーニングルーティンを紹介している。「自分もやっちゃってるな…」というアウトな習慣はないだろうか?チェックしてみよう。