髪型は、男性が清潔感を出すうえで欠かせない重要なパーツ。どんなに顔が整っていても、ベタついた髪や、髪の手入れをしていない人は清潔な感じはしないし、ヘアセットが決まっていれば、なんとなくカッコよくみえるものだ。
今回は、そんな清潔感の鍵となるヘアセットについて考えていきたい。長髪、パーマなどスタイリングによって清潔感を出すポイントがあるので、その方法を見ていこう。
清潔感のある髪型は、ヘアセットである程度演出することができる。美容院でどんな髪型にしてもらうのかは大切だが、清潔感を出すうえで最も重要なのはそもそもヘアセットの仕方だ。
スタイリングは朝のセットだけでなく、夜の乾かし方が最も重要。まずは、髪の乾かし方についておさらいしていこう。
髪の毛はしっかり乾かしてから寝よう。手垢が付いたアドバイスだが何度でも繰り返したい。なぜなら、しっかり乾かしもせず、ワックスなど小手先だけでセットしようとする男性が多すぎるからだ…。
濡れた髪はしっかりタオルドライ。そして、ドライヤーをあてるときは根元からが鉄則だ。
頭皮を温めるというイメージで、毛先を立ち上げながら温風を当てていこう。このときにドライヤーを左右前後に細かくふることで髪の痛みを抑えることができる。
根元→全体→サイド→前髪→最後にトップを根元から持ち上げて乾かすと髪の毛が立ち、ボリュームのあるヘアスタイルを作ることができる。
しかし、いくらヘアドライが重要だと理解していても、多忙な毎日のなかでドライヤーにかける時間はできるだけ短縮したいもの。最近は風力の強いドライヤーも数多くあるため、頃合いを見て買い換えるのも手だ。
寝ぐせを直そうと無理やりワックスでヘアセットしようとするのは絶対にやめたい。無理やり直そうとワックスをつけすぎたベタベタの髪は、逆に不潔に見えてしまう。
寝ぐせは、根元から直すことが大事。水やスプレーで髪を濡らし、ブローをかけてある程度の寝ぐせを直そう。
「面倒だから」「ショートヘアだし…」と、髪を梳かす習慣のないメンズはいないだろうか。ブラッシングは外見を整えるだけでなく、頭皮の血行を良くするために欠かせない作業だ。シャンプー前のブラッシングは、髪の摩擦を防いでキューティクルが傷みにくくなるし、外出時についたホコリや汚れを落としてくれる効果もある。
一見、髪を梳かす必要のなさそうな短髪の人も、出かける前やシャンプー前には必ずブラッシングする習慣をつけてみよう。
毎日ケアを続けることで、キレイなサラサラ髪に近づけるだろう。
シャンプーには必ずといって良いほど界面活性剤が使われているため、界面活性剤そのものを避けるのは不可能といっても過言ではない。ただ、「合成界面活性剤」には注意が必要だ。合成界面活性剤は高い洗浄力を持つ一方で、髪のもととなるタンパク質まで分解する、乾燥を引き起こしてしまうといったリスクがある。髪を傷めたくないなら、アミノ酸系やベタイン系など、合成界面活性剤が使われていないマイルドな洗浄成分のシャンプーを選ぶようにしよう。
シャンプーの後にトリートメントで髪を補修すると、キレイな髪をキープしやすくなる。ヘアトリートメントは大きく分けて2種類。シャンプーのあとに馴染ませて洗い流すのがトリートメントで、タオルドライ後につけてドライヤーで乾かすのがヘアオイルだ。
どちらも傷んだ髪やキューティクルを補修して、髪をサラサラにしてくれる効果がある。毎日行う必要はないが、週に1~2回の頻度でトリートメントすると美髪に効果的だ。
風呂あがりにドライヤーを使わず、自然乾燥で髪を乾かそうとする行為は、サラサラ髪を傷ませてしまう。髪を濡れたままにしているとキューティクルが開いた状態が続き、パサつきの原因になってしまうほか、髪に空気中の雑菌がつきやすくなりニオイが発生する原因にもなってしまうのだ。
清潔感のあるキレイな髪を目指すなら、洗髪後はすぐにタオルドライで水気を取り、ドライヤーを使って短時間で乾かそう。
男がついやってしまいがちなのが、風呂上りにタオルでゴシゴシと髪を拭いてしまう行為。濡れた髪はキューティクルが開いた状態のため、髪同士が摩擦してキューティクルを剥がしてしまい、パサつきやゴワつきの原因となってしまう。
ショートスタイルの多い男性の髪型ではやりにくい部分もあるが、タオルでゴシゴシと擦るのではなく、ポンポンと優しく抑えて水気を取るイメージでドライしよう。
紫外線が招く髪のダメージは、見た目ではなかなか気づきにくいため放置してしまいがちだ。紫外線に当たり過ぎると、髪は潤いを奪われて頭皮が乾燥しやすくなる、日焼けによる頭皮が荒れてしまう場合もあるため夏場は特に注意したい。
日中、外に出る際には帽子を被る、髪や頭皮用の日焼け止めスプレーを使うなどで紫外線対策をしよう。
ただ、帽子は長時間被っていると蒸れやすく、ニオイやフケの原因にもなってしまう。最近ではメンズ用の日傘が登場してきているので、夏場の紫外線が気になる際には日傘による対策もおすすめだ。
基本のヘアセット方法を心得た上で、さらに清潔感アップを狙えるヘアスタイルを取り入れよう。
10代の頃は、ドラックストアでワックスを買ってみたり、雑誌で見た流行りの髪型に挑戦していたのに、最近では無頓着になってきた。…なんてことはないだろうか?
若い時に似合っていた髪型も、年を重ねるごとに少しずつ違和感が出たり、流行遅れになっていたりするケースもある。知らぬ間にダサいヘアスタイルだと思われているかもしれない。そうならぬよう、新しい髪型のトレンドをアップデートしよう。
ここでは、簡単に清潔感を出せる3つの髪型を紹介していくので、スタイリングの参考にしてほしい。
ここ数年でメンズヘアの主流となってきているセンターパート。いわゆるセンター分けは、ほどよいデコ出しによって、さわやかさと端正さを出すことができる。
前髪を全上げするアップバングのようなアグレッシブな印象がないため、ナチュラルでやさしい雰囲気を与えられるのも特徴。オンオフどちらでも使うことができ、難しい技術はなく挑戦できるのでおすすめ。
すっかりメンズの王道ヘアとして定着したマッシュヘア。重いマッシュはきのこヘアと揶揄されたり、バンドマンのようなチャラい印象を与えてしまう。
ここ最近のマッシュは耳が出るくらいの短髪がトレンド。デコだしが苦手なメンズは、こちらのマッシュヘアをおすすめしたい。耳が出ているだけですっきり明るい印象になり、清潔感のあるおしゃれメンズになれる!
ザ・さわやかな髪型。すっきりした短髪はどの世代からも好感度が高い清潔感のある髪型。女性はもちろん、年配の方にも好感度大の人を選ばない髪型だ。
ビジネスシーンにも通用する王道ヘアスタイル。マッシュのようなファッショナブル感が苦手な人や、顔面に自信ありなメンズは潔い短髪デコだしを取り入れたい。
清潔感を身に着けるうえで忘れてはならないのは、女子側の意見だ。20代~30代のイマドキ女子に、男性の髪型についての率直な意見を訊いてみた。
ケイさん
(25歳)
ワックスをガチガチに付けている人は苦手かも…。
ジェルとかだとベタベタして、触れないなって思っちゃいます。ワックスのせいで髪に埃がいっぱい付いている人とかも気になる!
Enaさん
(34歳)
長すぎるのは嫌かも。綺麗に整えているのであれば見てる分には全然不潔だと思わないんですけど、電車とかで髪が自分にあたると嫌ですね…。女の人もそうなんですけど、肩に相手の髪の毛とかあたるとウワァって思っちゃいますね。
清潔感のある男になるには、ヘアセットの仕方が重要だ。そして、思い通りのヘアセットをするためにはドライヤーの乾かし方も重要だと心得よう。
おしゃれメンズは常にアンテナを張っているし、清潔感を出すためには日々の習慣が大切だと知っている。昔からずっと同じ髪型のままだという人は、この機会に髪型のアップデートをしてみて。
清潔感を手に入れるために、ヘアスタイルはもちろん重要だが、清潔感とはそもそも1日にして手に入れられるものではない。日々の習慣が何よりも重要だ。このサイトでは、清潔感から程遠い20代営業マンのナイト&モーニングルーティンを紹介している。「自分もやっちゃってるな…」というアウトな習慣はないだろうか?チェックしてみよう。