男性が清潔感を演出するポイントとして、服装はもちろん重要だ。スーツ姿だと超絶かっこいいのに、私服で会うと残念だったという声もよく聞く。
ただ、服装で清潔感を出すというのは、単に「おしゃれな格好をする」ということではないと心得よう。ここでは、清潔感を出すための服装のポイントについて解説していく。まずは「基本編」をクリアしているかチェックし、問題ない方は「応用編」に進んで欲しい。
まずは、服装で清潔感を出すために絶対にやってはならないNGポイントを知っておいてほしい。新しい服を買いそろえる前に、まずは清潔感の本質的なポイントを押さえるべし!
洋服のシワは意外と見られているポイントだ。
パナソニックがファッションに興味がある20~40代男女416名に「衣類のシワ」に関するアンケートを実施したところ、自分の服のシワが気になる(99.1%)はもちろん、友人・同僚など身近な人のシワも気にしている(67.8%)ことがわかった。
さらには通りすがりの人のシワが気になる人も半数以上(54.8%)!驚くほどに、女性は意外とちゃんと見ているのだ…。また、洋服がしわしわなことで、「清潔感がない」と感じる人はなんと84.4%。服のシワが清潔感にダイレクトに影響してしまうところにも注目だ。
服についてしまったシワは、ハンガーに服をかけたままシワを伸ばせる衣類スチーマーが手軽で取り入れやすい。そんな時間が惜しいという方は、シワが付きにくい素材の服を買うようにしよう。
洋服の毛玉に注意しよう。ニット製品などを着用し続けていると出てくる「毛玉」は、清潔感を下げる要因になりうる。
いうまでもなく、食べ物のシミや汚れがついたままの服もアウトだ。改善方法としては、冬のシーズン終わりに、一度自分のアイテムの状態を見直す機会をつくること。
気になった洋服は毛玉とりやシミ取りをして、お気に入りの洋服をお手入れする感覚を持とう。
オーバーサイズの服でこなれ感を出すのもファッションのテクニックのひとつではあるが、意図的でないサイズ間違いはだらしがなく見える原因だ。
例えば、ウエストゴムが伸びきってたり、肩幅が合ってなかったり、袖がダボダボだったりと、サイズが合っていないだけで印象は下がる。改善策としては、服は必ず試着してから買うことだ。
ネットショッピングはリスクが高いので、そもそも洋服を買うことが少ないメンズは面倒でも店舗に行って試着することをおすすめしたい。
清潔感を出すための「基本のキ」をおさえたうえで、さらに洗練された清潔感を出したい人向けの着こなし術を紹介していこう。
身につけるアイテム全て頑張りました!感がチラ見えすると、「痛い」印象を与えてしまうかもしれない。おしゃれな人は適度にぬけ感があり、頑張りすぎない「こなれ感」の演出が上手い。
簡単にこなれ感を取り入れるためには、「消耗品」と「長持ちさせたいアイテム」を使い分けることがコツ。例えば、インナーや靴下、Tシャツなどは、安価でベーシックなアイテムが揃うユニクロや無印良品などで揃え、靴やデニムなど、人目に着きやすい服はお気に入りのブランドのものにする。
身につけるアイテムは緩急をつけること。これにより、頑張りすぎないこなれ感が出る。すべてをブランドで統一するよりも親しみを感じさせるし、何よりお財布にも優しい。
持っている(身につける)だけで清潔感を出せるアイテムを取り入れよう。例えば白シャツは爽やかなイメージがあり、老若男女問わず好感度が高いアイテムだ。
ほかにも清潔感を出すポイントがあるので、「こなれ感」が難しいというメンズは参考にしたい。
白シャツといえば、清潔感の代名詞だ。芸能人がお揃いの白シャツを着て結婚報告をするのが流行ったように、爽やかさを感じさせる白シャツはやっぱり好感度大。レフ板効果もあって、顔が明るく見える効果もある。パステルカラーだと顔まわりが華やかになるが、男性だとやや使いにくいので、男性は白や黒、グレーなどのモノトーンカラーがおすすめ。
モノトーンが寂しく感じる人は、襟つきのシャツや、主張しすぎないネックレスをプラスするとバランスが取れるだろう。
「人の視線は体の先端に集中しやすい」という鉄則がある。先端とは、頭・手・足のこと。その3点を見せることで抜け感が出てスタイリッシュに見えるというセオリーは、スタイリストの基本だ。
例えば、足首を見せるスタイルはイタリア人がよく実践している。同じ洋服でも、着こなしでスッキリした見せ方ができるのでぜひ知っておいてほしい。
コーディネートに自信がない人は、セットアップで決めてしまおう。セットアップだと統一感が出て、コーデに自信がない人でも簡単にこなれ感を取り入れることができる。
迷った時は、店員さんに選んでもらうのも手。最近はカジュアルなセットアップもたくさん登場しているので、かしこまりすぎずラフな感じを演出できるだろう。
清潔感のある男を求めるあまり必要以上にこだわりすぎると、お金を使いすぎてしまい逆にストレスの原因になってしまう。
清潔感のある服や小物のポイントが分かったら、アイテムを長持ちさせるコツを押さえてコスパよく清潔感をキープしよう。
シワやヨレ、汚れているジャケットやコートは、だらしなく見えて清潔感からはかけ離れてしまう。ハンガーにかけて衣服用のブラシで汚れを落としたら、スチームアイロンを当ててケアしよう。
スチームアイロンは、蒸気の力でシワもニオイも落としてくれる優れモノ。消臭スプレーを使って陰干しすると、さらに清潔さを維持できる。
襟の裏と袖に皮脂汚れが付きやすいシャツ。特に白系のシャツは、脇の汗染みなども残りやすい。こまめに洗濯して、汚れが残らないようにしよう。襟や袖の部分はヨレも起きやすいので、Yシャツを洗ったあとはしっかりとアイロンがけすること。
シワやヨレが気になる部分は、ノリを多めに使うとパキっと仕上がるのでおすすめだ。
襟や袖の部分が伸びている、色あせが起こっていると、長く使い込んだ雰囲気が出てしまい清潔感が出なくなってしまう。着る前に、襟や袖がヨレヨレになっていないか、色あせていないかを確認しよう。
Tシャツやカットソーのヨレはアイロンでは対処しにくい。襟や袖が伸びてしまった、または色あせが気になりだしたら買い替えを検討するのが無難だ。
スラックスならアイロンをかけてシワのない状態をキープしよう。内ももやお尻部分は摩擦や圧でテカリが起きやすいので、こまめに衣類用のブラシで繊維が寝てしまわないようにブラッシングするのがおすすめだ。
ジャケットと同様、パンツも臭いが残りやすい。汗をかく夏のシーズンは、汗染みも残りやすいので注意が必要だ。保管前には消臭スプレーを使ってケアする、シミが残らないようこまめにクリーニングするなどで長持ちを心がけよう。
カバンや小物を長持ちさせたいなら、定期的に防水スプレーを使うと良い。特に革製品は雨に濡れると変色やシミの原因になってしまうので、濡れても対処しやすいよう撥水効果を持たせるようにしよう。
長く愛用しているからといって、壊れたままのカバンや小物を持つと清潔感からはかけ離れてしまう。ファスナーなど、部分的に壊れてしまったら取り替えを検討しよう。直せないようなら買い替えのタイミングだ。
布製の靴やスニーカーは、カバンや小物と同じように撥水スプレーやミストを使うと汚れが付きにくくなり、汚れた際にも落としやすくなる。
革靴の場合は、こまめにブラシや靴用クリームでケアしよう。ブラシでホコリや泥汚れなどを落としてから、クリームで水分と油分を与えていく。革は乾燥してしまうとひび割れたりゴワゴワになったりして見栄えが悪くなる。靴を履く前日にはチェックし、事前に手入れしておくと余裕を持って出かけられる。
清潔感を身に着けるうえで忘れてはならないのは、女子側の意見だ。20代~30代のイマドキ女子に、男性の服装についての率直な意見を訊いてみた。
ゆりさん
(23歳)
やっぱりスーツを着とけば、男性は清潔感が出ると思います!
逆に会社で「スーツ姿めっちゃかっこいい!」って思ってたのに、休日会うと私服がダサい…とかだと残念かも。
Enaさん
(34歳)
服装は、しわ、毛玉、ほつれは見ちゃいますね。ボタンが取れかけてるとか、小さいことも気になっちゃうかも。
女子は結構細かいところも見ているので、基本的なケアができているだけで清潔だな~って感じますね。
おしゃれメンズは自分の体型や顔立ちや雰囲気を研究し、自分に似合うものをよく知っている。しかし、いきなりおしゃれメンズを目指そうと頑張りすぎるとかえって痛い感じになるので、まずは清潔感のある服装から意識してみよう。
高いお金をかけなくても、アイロンでシワを伸ばしたり、色使いを意識するだけで清潔感が増すのでぜひトライしてみよう。
清潔感は1日にして手に入れられるものではない。日々の習慣が何よりも重要だ。このサイトでは、清潔感から程遠い20代営業マンのナイト&モーニングルーティンを紹介している。「自分もやっちゃってるな…」というアウトな習慣はないだろうか?チェックしてみよう。