シミ
主に紫外線によるダメージから作られるシミは、放置しておくことで次第に濃くくっきりとした形をつくり、その数を増やしていきます。ここでは、シミの原因や予防策について紹介しています。
男性のシミの原因
女性よりも男性のシミの方が深刻になりやすい
シミの種類は大きく分けて老人性色素斑、炎症後色素沈着、そばかす、肝斑とあり、女性ホルモンが関係する肝斑は男性にはできにくくなっています。ただ、男性は肌の中にある炎症性物質のプラスミンによる影響が無視できません。プラスミンの量が多いほどシミができやすい状態になり、この物質は女性よりも男性に多くみられます。
しかも、皮脂分泌量が多く角質層が厚いといった男性肌の特徴や、保湿ケアや紫外線ケアをしている男性が少ない事も関係しています。また、男性のシミは女性と比べると深いシミになりやすく、肌の奥深くまでシミが伸びていることからも濃く見えがちです。
男性特有の原因
男性特有の身だしなみである髭剃りは、皮膚を守る角質層を剥がしてしまうので、肌のバリア機能を低下させ、ターンオーバーを遅くして老廃物の排出を滞らせます。これが乾燥肌やシワ、シミなどを作りやすくしていきます。
さらに、ストレスや睡眠不足などもお肌にダメージを与えます。プレッシャーや強い不安、いら立ちが活性酸素を大量に生み出し、シミを深刻化させていきます。
男性のシミを放置しては
いけない理由
老人性のイボをつくる
シミの主な原因となっている紫外線はターンオーバーを乱し、メラノサイトの細胞を活性化してメラニン色素を過剰に生成させてシミを作り出します。このシミを放置することで、イボのように隆起した老人性のイボ「脂漏性角化症」を作ります。
日光角化症の可能性もある
シミと勘違いされやすい症状が「日光角化症」です。日光角化症は皮膚がんの前がん病変で、カサカサした赤みのあるカサブタのようなシミです。普通のシミとの見分けがしにくく、ただのシミと思って放置しておくと有棘(ゆうきょく)細胞がんという皮膚がんになり、全身に転移する可能性もあります。ただのシミだと放置しておくことで、皮膚がんのサインを見落とすこともあるのです。
肌奥深くに潜むシミ予備軍
シミなどの肌トラブルを実感していなくても、乾燥や紫外線などからお肌を守るケアをしていないと肌の奥深くに予備軍と言われるシミを大量につくりだすことになります。隠れシミは、20代や30代では表面上みられないですが、40代ぐらいになると急に現れるようになります。
シミを予防・改善するには?
有効成分をスキンケアと内服薬
から摂取
シミは放置することで濃く大きくなり、その数も増やしていきます。ですが、スキンケアで内側と外側からアプローチすることで、シミが酷くなるのを予防することができます。
シミ対策のスキンケアでは、メラニンの生成を抑えたり、メラニンの排出を促進する美肌ケア成分が含まれているのを選ぶのがおすすめです。ビタミンC誘導体やアルブチン、ハイドロキノンが有名で、特にハイドロキノンは医療機関でも使われています。ただ、成分が強い分、その使用に注意が必要なこともあります。
内側からのケアでは、内服液の服用で体内からアプローチします。シミ対策としてはビタミンC・ビタミンE・L-システインなどの成分が有名で、市販薬でも販売されています。
頑固なシミにはレーザー治療
出来てしまった濃いシミなどを早く消すなら、皮膚科や美容クリニックでレーザー治療を受けるのがおすすめです。レーザーでメラニン色素を破壊するので即効性が高く、施術後の早い段階で変化が実感できます。ただ、レーザー治療は基本的に自由診療になるので全額負担。数万と高額費用が必要になります。
日常的な保湿ケアや紫外線ケアがシミの発生を抑えますので、若いうちからきちんとケアをしておくのがポイントです。シミ予防に有効な美肌ケア成分に着眼したスキンケア製品はもちろん、内服薬などを併用すると高い効果が期待できます。