乾燥
皮脂分泌が活発な男性の肌は乾燥と無縁に思えますが、実は女性よりも水分量がすくないことからも乾燥肌になりやすくなっています。ここでは、男性の乾燥肌について紹介しています。
男性の乾燥の原因
男性の乾燥で多い原因は髭剃り
男性の肌は、皮膚の分泌量が多いのに水分量は少ないといった特徴があります。そのため、角質の水分量が不足して乾燥してしまうインナードライになりやすくなっています。しかも、この乾燥が皮脂を過剰に分泌させてしまい、おでこや鼻などのTゾーンを中心に皮脂が大量分泌しテカったり、毛穴が悪目立ちするといった悪循環を引き起こします。
男性の肌が乾燥してしまいやすいのには、髭剃りなどの肌への負担が挙げられます。Tゾーンはべたついているのに、口周りやフェイスラインなどのUゾーンが乾燥している場合は、まさに髭剃りが原因になっていると言えます。
長時間の紫外線
皮膚のバリア機能が紫外線によってダメージを受けると、それが肌の乾燥を引き起こす原因になります。強い紫外線を浴び続けるほど乾燥はひどくなり、バリア機能が低下すると肌を守ろうと角質が分厚くなります。これが水分補給を難しくしてしまうと悪循環です。
不規則な睡眠時間と栄養不足
睡眠不足もお肌の乾燥を助長する恐れがあります。お肌は寝ている間に分泌される成長ホルモンがダメージからの修復に働きかけているので、遅くに就寝するとお肌の回復に働きかけられません。また、偏った食事も肌に必要な栄養素を不足させ、乾燥の要因になりえます。
男性の乾燥を放置しては
いけない理由
外部からの刺激に敏感になる
乾燥肌を放置していると皮膚バリアの機能が低下し、外部から有害物の侵入や刺激をダイレクトに受けることになります。それが炎症やかゆみなどを引き起こし、さらには日常生活における洗顔やスキンケアなどが刺激になってしまうことも。
また、花粉や、ダニの死骸、ハウスダストなどが皮膚に侵入することでアレルギー反応が起こり、湿疹がみられるようになるなど、乾燥でバリア機能が弱まると、外部からの刺激に敏感になりさまざまなトラブルを誘発するようになります。
乾燥肌による皮膚の病気
乾燥が原因でおこる皮膚疾患もあります。乳幼児に多くみられるアトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹ができる皮膚の病気ですが、近年では成人にも見られています。遺伝やアレルギーだけでなく、偏った食生活や睡眠不足、喫煙などでお肌のバリア機能が低下したためとも考えられています。
また、カサカサになった皮膚が剥がれ落ちる乾皮症(皮脂欠乏症)や、乾皮症が悪化した乾燥性皮膚炎(皮脂欠乏性湿疹)が挙げられます。
乾燥を予防・改善するには?
規則正しい生活でお肌のリズムを整える
生活習慣の乱れが肌のターンオーバーを乱し、お肌の回復を遅くします。遅くとも12時までには就寝して睡眠時間を十分に取る、栄養バランスを意識した食事を心がけるなど、規則正しい生活を送る事で肌のサイクルが整います。
毎日のスキンケアでお肌を守る
乾燥肌では、日々の洗顔・保湿ケアが大事です。洗顔では、洗顔料をしっかりと泡立てて、刺激を与えないように優しく泡を転がすように洗います。また、洗顔後の肌は乾燥しやすいので、肌質にあった保湿をしっかりとおこなうと、肌のバリア機能を強化し外部からの刺激に負けない肌にします。
また、紫外線は夏だけでなく、年間を通して降り注いでいます。紫外線からお肌を守るには、スキンケアの最後に日焼け止めを塗るのがおすすめです。
不規則な生活や栄養バランスの悪い食生活などの生活習慣の乱れが、肌を弱くして乾燥に繋がり、外部からの刺激を受ける事でさらに状態を悪化させていきます。
男性の肌は水分量が少ないですから、特に気を付けたいもの。毎日のスキンケアを習慣化することで、乾燥肌を防ぎ健やかでみずみずしい肌にします。