近年、男性用の脱毛サロンや脱毛クリニックも増えてきていることから、脱毛が気になっている男性も多いのではないだろうか。脱毛しようかどうか迷っている、という人のために、こちらの記事では脱毛について紹介していく。
脱毛をしたいと思ったときには、「毛周期」というものについて知っておくことがおすすめだ。これは、毛が生え変わる周期を指していて、効率的に脱毛をしたい場合には毛周期に合わせたサイクルで脱毛を進めていくのがおすすめ。
この毛周期は部位によっても異なってくるため、自分が脱毛したいのはどこなのか、その部位の毛周期のサイクルはどれくらいなのかという点を知った上で脱毛を行うことが効率的だといえる。
効率的に脱毛したいと考える場合には、まず「毛周期」について知っておく必要があるだろう。毛周期とは、毛が生え変わるサイクルのことを指す言葉だ。
成長期とは、その名の通り毛が伸びる時期だ。脱毛に高い効果を出せるのはこの成長期の毛のみとされている。この時期は毛と毛乳頭が繋がっていることから、脱毛器の熱をしっかりと毛乳頭に伝えてダメージを与えられる。
退行期と呼ばれる時期に入ると毛の成長が止まるのだが、この時期になると毛と毛乳頭が離れ始める。このことから脱毛機で与えた熱が毛乳頭に届きにくくなるため、脱毛には向かない時期といわれている。
休止期は、完全に毛と毛乳頭が離れてしまうので、毛が抜け落ちる。この時期の毛は脱毛機の熱が毛乳頭に届かないため、脱毛しても効果は得られない。
毛周期は部位によって異なる。ここでは、それぞれの部位ごとの毛周期をまとめているので、参考にしてみてほしい。
部位 | 退行期・休止期 |
---|---|
顔 | 1カ月~2カ月 |
ワキ | 2カ月~3カ月 |
腕 | 1カ月~2カ月 |
足 | 1カ月~2カ月 |
背中 | 2カ月 |
お腹 | 2カ月 |
VIO(陰部) | 1カ月~2カ月 |
上記で説明した通り、毛には毛周期と呼ばれるものがあり、成長期の毛に熱を与えるということがポイントとなってくる。そのため、例えば早く脱毛したいからといってクリニックやサロンに通うスパンを短くしたりしても、脱毛が終わるまでの期間は変わらない点に注意が必要だ。
さらに、自己処理をしたりホルモンバランスが乱れたりすると毛周期が乱れてしまうという点もあらかじめ頭に入れておこう。
脱毛にはさまざまな方法があるが、中には自分で行える方法もある。どのような方法があるのかを見ていくことにしよう。
カミソリの刃を肌に当てて滑らせ、毛を削ぎ落とす方法。必要な費用はカミソリを買うだけなので費用がかからないこと、また迅速にムダ毛を処理できるというメリットもある。
その反面、肌に負担がかかる点と、すぐに新しい毛が生えてくる点がデメリットとして挙げられる。
ピンセットで毛を抜く方法だ。この方法もピンセットを購入するだけで始められるので、費用がかからないことがメリット。さらに、カミソリよりも長く脱毛効果が続くといった点もメリットのひとつといえるだろう。
ただし、1本ずつ抜かなければならないので時間と手間がかかる上に痛みがともなうこと、また抜いたあと炎症を起こしたり埋没毛の状態になる場合もある。
脱毛専用のワックスを肌に塗り、毛を絡ませてから剥がすことで脱毛を行う方法。根本から引き抜くためカミソリよりも脱毛効果が長い点、産毛も脱毛できる点がメリット。
ただしワックスを剥がす際に痛みを感じるという点や、肌に負担をかけてしまう、毛がある程度伸びてくるまでは脱毛ができないという点がデメリットとなる。
タンパク質を溶かす成分が配合されたクリームを脱毛したい部分に塗布し、生えている毛を溶かす方法。処理した後は毛の断面が丸くなるのでチクチクしにくい点、また必要な費用はクリーム代のみである点がメリットだ。
その反面、クリームが肌に負担をかけるケースがある点、除毛後すぐに生えてくるといった点がデメリットとなる。
自分でムダ毛を処理できる機器を家庭用脱毛器という。さまざまな種類があるが、いずれもカミソリ、毛抜きより美しく仕上がる。また、サロンやクリニックに通うよりも安価に脱毛できる点がメリットとなる。
デメリットとしては、脱毛器が高額であること、また肌に負担をかける可能性がゼロではないといった点が挙げられる。
刃を肌に当てずに毛を取り除ける電動機器が電気シェーバーだ。刃が肌に当たらないので負担がかからないこと、いつでも気軽に脱毛ができるといったメリットがある。
ただし、脱毛しても毛が目立つ、サイズが小さい電気シェーバーだと処理完了まで時間がかかるといったデメリットがある。
では、効率よく脱毛する方法はないのか?と考える人もいるだろう。ここでは、効率よく脱毛を行える方法について紹介していくのでぜひ参考にしてみてほしい。
「ニードル脱毛」は、電気が流れる針を使ってムダ毛を脱毛していく方法で、「針脱毛」や「電気脱毛」と呼ばれることがある。その特徴は、毛穴に細い針を刺し、電流や高周波を使って毛根や破壊していく点だ。
施術を行った後すぐに毛が抜け落ちるため、すぐに脱毛したいという人に向いている方法といえるだろう。また、日焼けをしていて少し黒くなった肌やどのような色の毛でも脱毛できるといった特徴もある。
ニードル脱毛にはいくつか種類がある。ここでは、どのような種類があるのかを見ていくことにしよう。
絶縁針脱毛 | 電気分解法 | フラッシュ法 | ブレンド法 | |
---|---|---|---|---|
施術時間 | 1分間に10本~15本程度 | 1本あたり60〜80秒 | 1本あたり1秒以下 | 1本あたり3〜20秒 |
サロン/クリニック | 医療脱毛クリニック | 美容脱毛サロン | 美容脱毛サロン | 美容脱毛サロン |
施術方法 | 毛穴に針を刺して 電流を流し、その熱で 毛乳頭を破壊する |
電気分解作用を利用し 毛の成長促進部を破壊 |
高周波の熱を発生 させて発毛組織を破壊 |
電気分解法と フラッシュ法を かけ合わせた方法 |
特徴 | ・医療機関のみの施術 ・自分用の針で施術 ・電流が肌に触れない |
・刺激やヤケドの可能性あり ・時間がかかる |
・脱毛時間が短い ・刺激が抑えられる |
・電気分解法と高周波法 の良い部分の組み合わせ ・幅広い毛質に対応 |
ニードル脱毛は、どんな毛の色や毛質でも脱毛できるという点が大きな特徴だ。だから、白髪になってしまった毛なども脱毛できる点が大きな特徴といえる。
脱毛方法のひとつに「レーザー脱毛」がある。これは、レーザーを用いて脱毛する方法だ。サロンなどで行う光脱毛よりも高い効果が得られるとされているため、しっかりと脱毛したいと考えている人に向いているといえる。
レーザー脱毛にもいくつか種類がある。ここでは、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーという3つのレーザーの種類について見ていくことにしよう。
比較項目 | アレキサンドライトレーザー | ダイオードレーザー | ヤグレーザー |
---|---|---|---|
波長の長さ | 755nm | 800〜940nm | 1064nm |
メラニンへの反応 | ◎ | ◎ | ○ |
美肌効果 | あり | なし | なし |
向いている 肌質&毛質 |
剛毛〜普通、普通肌 | ショット式は剛毛〜普通 蓄熱式は産毛、色黒肌 |
産毛、色黒肌 硬毛化した毛 |
宝石のアレキサンドライトを光源としている点が特徴の「アレキサンドライトレーザー」は、非常に多く利用されているレーザー。メラニンに反応しやすいという性質を持っているレーザーで、色の黒い毛や太い毛などの脱毛に向いているレーザーだ。
メラニンによく吸収されるため、低い出力でも効率的に脱毛を行えるが、脇などでは痛みを感じる場合もある。ただし、後述するヤグレーザーと比較すると痛みが抑えられることが多いといわれている。
「ダイオードレーザー」は、半導体を使用したレーザーだ。アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの中間の性質を持っているレーザーで、この2つのレーザーと比較すると痛みが弱い点が特徴とされている。
また、多少日焼けをしている肌などでも対応ができる点もポイント。さらに、低出力のレーザーを続けて照射する蓄熱式にも対応でき、うぶ毛にも反応しやすいという点もダイオードレーザーのポイントのひとつとなっている。
「ヤグレーザー」は、ヒゲやVIOといった太く濃い毛にも向いているレーザーとされている。
ここで紹介している3つのレーザーの中では最も波長が長い点が特徴となっているため、ヒゲの脱毛にも対応が可能だ。また、ヤグレーザーの場合はメラニンの吸収率が低いことから、日焼けしている肌や色素沈着がある部位でも施術を行える。
脱毛の方法として「光(フラッシュ)脱毛」という方法もある。ここでは、どのような脱毛方法なのかという点を見ていこう。
ここでは、光(フラッシュ)脱毛の種類について紹介する。どのような違いがあるのかをあらかじめチェックしておくことがおすすめだ。
光脱毛の種類 | 特徴 | 通う頻度 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
IPL脱毛 | 毛が太い・濃い部位向き | 1〜3ヶ月に1回 | 濃い毛に対して効果 が期待できる 広範囲に照射できる |
部位により刺激を感じる場合も 日焼け直後は脱毛不可 |
SSC脱毛 | 敏感肌・刺激を感じやすい ケース向き |
1〜3ヶ月に1回 | 美肌効果あり 産毛にも効果あり 刺激が少ない |
ジェルが冷たい 効果実感まで時間が必要 |
SHR脱毛 | 敏感肌や日焼肌にも対応 産毛に対応 |
2週間に1回 | 刺激が少ない 産毛にも効果あり |
導入サロンが少ない 効果実感まで時間が必要 |
IPL脱毛は「Intensive Pulse Light(インテンス・パルス・ライト)」の略。脱毛したい部位にメラニンに反応する光を照射して脱毛を行う方法だ。例えば、太い毛や毛が濃い部分に向いている方法なので、ワキやVIOなどに向いている方法とされている。
また、広い範囲にも照射しやすい方法なので、短い時間で施術ができる点も特徴だ。
SSL脱毛とは「Smooth Skin Control(スムース・スキン・コントロール)」の略。抑毛成分を含むジェルを脱毛部位に塗布し、クリプトンライトと呼ばれる光を照射して脱毛を行う。この光を照射すると、ジェルに含まれている成分が効果を発揮して脱毛を行うといった仕組みだ。
産毛から濃い毛までさまざまな毛質に対応ができること、また肌への負担が少ないことが特徴となっている。
SHR脱毛とは「Super Hair Removal(スーパーヘアリムーバブル)」の略。表皮に近い「バルジ領域」といわれる部分に熱を加えていく方式となっており「蓄熱式脱毛」とも呼ばれている。
毛周期に関係なく脱毛ができること、また日焼けをしていても施術ができるといった点が特徴として挙げられる方法だ。
清潔感を身に着けるうえで忘れてはならないのは、女子側の意見だ。20代~30代のイマドキ女子に、男性の体毛についての率直な意見を訊いてみた。
あやかさん
(25歳)
もし毛深かったとしても、そこに清潔感があれば嫌な感じは全くしません!むしろ毛深くなくても清潔感がない人の方が印象は良くないかな。
ゆりさん
(23歳)
手入れをちゃんとしている人は、手入れをしていない人よりも第一印象が良くなるような気がします。やっぱり清潔感があるかどうかは大切。
「脱毛男子に対する女性の見解」に関する調査によると、「男性のムダ毛は気になりますか?」という問いに対して「とても気になる」「やや気になる」と回答した女性は全体の59.9%を占めている。さらに、調査の中で「男性のムダ毛の中で気になる部位は?」という問いに対しては第一位が「胸毛」。ついで「ヒゲ」という結果になっている(※)。このように、男性特有の部位の毛が気になるという意見を持っている女性が多いようだ。
脱毛をしていることによって、しっかりと手入れをしている、清潔感といった印象を与えることに繋がる。第一印象を良くしたいと感じるなら、ムダ毛もしっかりとケアをしておくという点もポイントであるといえるだろう。